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【アセクシュアル】恋愛や結婚をしない・したくない理由【体験談】

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アセクシュアルは「他者に性的関心を抱かない」人を指す言葉で、LGBTQ+の「+」に該当する性的指向の一つです。

「同性が好き」「身体と心の性別が違う」といった認識を持ちにくいため、自分でも気づかない方が多く、「アセクシュアル」という言葉自体もあまり認知されていないのが現状です。

私もアセクシュアルを自認してまだ日が浅いですが、これまでに違和感を覚えた経験はたくさんありました。

今回はこれまでの経験から私が恋愛をしない、したくないと思っている理由を5つお話しします。

  • 自分がアセクシュアルなのではないか
  • パートナーがアセクシュアルなのではないか
  • アセクシュアルを自認しているけど恋愛に囚われている

といった悩みを抱えている方の生き方、考え方の参考になれば幸いです。

私がアセクシュアルを知ったきっかけの一冊です。
まるごと一冊アセクシュアルについて書かれている書籍は本当に少ないのですが、この一冊を読めばアセクシュアルとは何なのか、アセクシュアルとの向き合い方、アセクシュアルにはどんな誤解があるのかなど、アセクシュアルにまつわるさまざまな知識を得られます。
当事者本人が書いているので共感できる部分も多く、「こんな思いをしているのは私1人だけではないんだ!」と心が軽くなりました。

さらにこちらもおすすめの一冊です。アセクシュアル当事者が発表しています。
アセクシュアルだけでなくジェンダー(社会的に構築された性別)について、おしゃれなイラストとともに詳しく解説しています。単語や事例ごとにすっきりとまとめられているので手軽にジェンダーへの理解を深められます。

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この記事を書いた人
古賀 やち

フリーランス6年目!月間最高売り上げ60万円のwebライター/ココナラPRO認定
webライター/フリーランス/1人で生きていくことを目指す人に役立つ情報を発信!
仕事も趣味も1人が好き。田舎で猫のいる暇なカフェをやるのが夢/アセクシュアル/大阪在住/31歳

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恋愛や結婚をしない・したくない5つの理由

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アセクシュアルを理解してもらえない

  • 人は人を好きになって当たり前
  • 人は誰かと恋愛をして当たり前
  • パートナーとは性行為をして当たり前

という認識が一般的な社会において、性的関心を抱かない存在を主張するのはかなり難しいです。

これまでにお付き合いをした相手はいますが、自身のことを伝えるのが難しく、また伝えても理解してもらえず、「それでもどうしても恋愛したい!」と執着できなかったため、恋愛ごとからは自ら遠ざかるようになりました。

私が「アセクシュアル」という言葉を知ったのはつい最近のことですが、それまでに「自分は人と比べて他者への性的関心が薄い」と自認していました。

お付き合いをした経験もありますが、その都度「毎回すべての期待には応えられない」「もっと別の時間の使い方をしたい」と伝えても理解してもらえたことはありません。

話し合いの結果回数を少なくするなどお互いの妥協できるポイントを見つけられたことはあります。

ですが、自分の一方的な要望を相手に押し付けるのが申し訳なく、相手の不満もあり、毎回同じことで衝突するのが煩わしく感じるようになりました。

当然この問題を乗り越えられたり、アセクシュアルを理解してもらった上で交際を続けられたりするケースもあると思います。
ですが私はそもそも恋愛自体への関心も薄いため、そこまでがんばる気力はありませんでした。

同棲して向いていないことに気づいた

アセクシュアルという言葉や一人で生きる道もあると知るまで、自分は異性と結婚するものと信じていました。

25歳ごろに当時交際していた相手と結婚を前提に同居をスタートし、そのタイミングで結婚について強く違和感を抱くようになりました。

同居すると求められる頻度も増え、断ったり断り切れなかったり、双方の負担も増える一方でした。

みんなと同じような人生のステップを踏めるはず!と自分に言い聞かせていたもののついに限界を迎え、結局同棲も交際も解消しました。

みんなができることが自分にはできなかったという事実にショックを受けたものの、自分が本当に恋愛や結婚に向いていないことが明確になった出来事でした。

恋愛伴侶規範の違和感に気づいた

恋愛伴侶規範をざっくりと説明すると「人は誰もが一人を選び、結ばれるものである」という考えを社会に押し付けることを言います。

同棲を解消し自分が恋愛、結婚に向いていないことを知ったタイミングでいろいろな書籍を読む内に、「恋愛伴侶規範」という言葉を知りました。

漫画や小説、雑誌を読んでいても、ドラマや映画を見ていても、音楽を聴いていても、「恋愛をして当たり前」「恋愛をすることが前提」のコンテンツは社会に溢れています。

その中で自分もそうしなければならないと思っていただけで、本当は自分は恋愛にそこまで興味がないのではないか?と気づけたことは、私にとってはかなり大きな出来事でした。

「恋愛伴侶規範」はアメリカで生まれた言葉で英語圏では「amatonormativity(アマトノーマティビティ)」と言いますが、この言葉自体も一人の哲学者が提唱したものであり、正式な呼び方があるというわけではありません。
また、考え方も多数あり、「恋愛伴侶規範」が絶対的に悪いというわけではありません。

元々一人でいることが好き

アセクシュアルとは少し話がそれてしまいますが、もともと趣味が読書、映画鑑賞、筋トレと、一人で黙々とできることばかりなのも、私が恋愛に興味を持てない理由の一つです。

楽しさを共有したい!という気持ちも薄く、一人でやって一人で満足してしまいます…。

それでも恋人がいないことや友人が少ないことを引け目に感じていた時期もありますが、最近は「一人で好きなように生きてるのが楽しいからいいや!」と開き直れるようになりました。

趣味や好きなことの話はSNSに投稿すると誰かが反応してくれたりするので、そういう小さなリアクションだけでも満足です。
そう考えると一人でも楽しめるいい時代に生まれたなあと思います!

結婚に魅力を感じられない

こちらもアセクシュアルとは違った理由ですが、そもそも結婚に対して魅力を感じられず、それなら恋愛に前向きにならなくてもいいかなあという気持ちもあります。

10代や20代のころは楽しめればいいという考えもありましたが、20代後半になると恋愛も結婚を見据えたものになってきます。

もちろん好きな人と結婚して幸せな毎日を送っている人も周囲にはたくさんいますし、メリットやデメリットだけで判断することでもないことは重々理解しています。

ですが、一人で生きるのも精一杯な中で、誰かと生計を一緒にしたり子どもを持ったりする将来がどうしても思い描けないまま今に至ります。

若いときに勢いで結婚してしまっていれば考え方も変わったかなあとも思いますが、今の一人での生き方が気に入っているので特に不満はありません。

感じ方は人それぞれ!自分の生き方を見つけよう

アセクシュアルの私が恋愛をしない、したくないと感じる理由をお話ししました。

アセクシュアルと一口に言っても、

  • デミセクシュアル(精神的繋がりを感じる相手にだけ性的関心を抱く)
  • グレイセクシュアル(特定の条件でのみ性的関心を抱く)
  • リスセクシュアル(性的関心を抱くが他者から性的関心を抱かれたくない)

など繊細に分類されており、今でもさまざまな新しい性的指向を示す言葉が生まれています。

アセクシュアルの人全員が恋愛しない、結婚しないというわけではないのですが、私はもともとの一人好きや恋愛、結婚に対する関心の薄さとアセクシュアルという性的指向が合わさってこのような考え方に至りました。

今、自身の恋愛観や性的指向に疑問を感じている方は、じっくり自分と向き合ってみてください。

焦る必要もなければ周囲に合わせる必要もありません。

悩んでいるすべての方、そしてその悩みに寄り添いたい、サポートしたいと考えているすべての方が、自分らしい生き方ができる日が来ることをネットの片隅から祈っています!

最後までお読みいただきありがとうございました。記事をシェアしていただけると嬉しいです!

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