こんにちは。フリーランスwebライターの古賀やちです。
普段はwebライターやフリーランスとして生きていく方法を発信しているブログですが、本日は先日参加した交流会を記録しておきます。
LGBTQ+の人たちとつながれる場所が欲しい
LGBTQ+の交流会に興味があるけどいきなり飛び込むのは怖い…
という方はぜひ参考にしてください。
私の性自認【アセクシュアル】について
まず私の性自認、アセクシュアルについてお話しします。
LGBTという単語も徐々に浸透しつつあります。
- L=レズビアン
- G=ゲイ
- B=バイセクシャル
- T=トランスジェンダー
の頭文字を取った言葉ですね。
さらに近年はLGBTよりも包括的な、LGBTQ+という呼称が広まりつつあります。
- Q=クィア、またはクエスチョニング
- +=その他のセクシャリティ
クィアは既存の性別の固定概念にとらわれない人、クエスチョニングは自身の性的志向の自認が決まっていない人、あえて決めない人を指します。
(さまざまな考え方があり、一概にこう!とは言えないのですが、ここではあえて簡潔に紹介しています。)
+にはその他のセクシュアリティである、
- Xジェンダー(自身の性別を男女に限定しない人)
- アロマンティック(他者に恋愛的な関心を持たない人)
- アセクシュアル(他者に性的な関心を持たない人)
- パンセクシャル(性別にとらわれない性的指向を持つ人)
など、多種多様な性が含まれます。
私が属しているのはLGBTQ+の「+」の部分、そしてその中のアセクシュアルです。
アセクシュアルは他者に性的な関心を持たない人を指します。
LGBTQ+の中でも知名度が低く、私自身もこのような呼称があることを最近まで知りませんでした。
他の人とは違うことを自認しにくく、それゆえにぼんやりとした生きづらさを抱えているアセクシュアルの方も多いでしょう。
- 恋愛をしなければならない
- 結婚をしなければならない
- パートナーからの性的なアプローチに応えなければならない
このような、世間一般的な考え方がシンプルに理解できず、理解できないことを伝えても
- 「そのうちいい人が見つかるよ」
- 「いいお嫁さんになれそうなのにね」
- 「俺がその病気を治してあげようか」
と、理解できないことを根本的に理解してもらえない経験を数多くしてきました。
なんとなく自分は恋愛が下手なんだな…という意識はずっとありましたが、SNSで紹介されていた下記の書籍がきっかけで自身がアセクシュアルに分類されることを知りました。
まるごと一冊アセクシュアルについて書かれている書籍は本当に少ないのですが、この一冊を読めばアセクシュアルとは何なのか、アセクシュアルとの向き合い方、アセクシュアルにはどんな誤解があるのかなど、アセクシュアルにまつわるさまざまな知識を得られます。
当事者本人が書いているので共感できる部分も多く、「こんな思いをしているのは私1人だけではないんだ!」と心が軽くなりました。
さらにこちらもおすすめの一冊です。アセクシュアル当事者が発表しています。
アセクシュアルだけでなくジェンダー(社会的に構築された性別)について、おしゃれなイラストとともに詳しく解説しています。単語や事例ごとにすっきりとまとめられているので手軽にジェンダーへの理解を深められます。
tsunagary cafeとは
LGBTQ+の交流会を調べていると、tsunagary cafeにたどりつきました。
tsunagary cafeはLGBTQ+のコミュニティで、2014年からこれまでに300回以上の交流会を開催しています。
オフラインでは関西を中心に、オンラインでは全国各地から多くの方が参加しています。
公式サイトではこれまでの交流会の様子や今後のスケジュールも確認できますので、ぜひチェックしてみてください。
L限定、G限定のイベントもありますが、私はすべての人が参加できるfor everyoneに申し込みました!
tsunagary cafe for everyoneの内容
それでは私が参加したtsunagary cafe for everyoneについてお話しします。
個人を特定するような詳細までは記載できませんが、雰囲気や交流会の流れなどを参考にしていただけると嬉しいです。
開催場所・料金
開催場所は大阪市内のレンタルスペースです。
清潔感があるビルの一室で、普段はセミナーなどが開催されていそうな、学校の教室くらいの広さの明るい空間でした。
(開催場所はその時々で変わります。)
料金は
- 一般 1,500円
- 学生 1,100円
- 一般当日 1,600円
- 学生当日 1,200円
でした。会場によって料金は変動するので、ご確認ください。
参加人数
私自身が初めての経験だらけできちんとは把握していませんが、18人程度で3つのグループにわかれてお話をしました。
全員とはお話できませんでしたが、同じグループだけでもL、G、T、+とさまざまな性的指向の方とお話しすることができました。
交流会の流れ
受付が済むと最初にくじを引いてグループを決めます。
友人同士で参加されても別のグループになる可能性があります。
テーブルにはお菓子とドリンクが用意されていました!
プロフィールカード記入
全員が到着するまで、席に置かれていたプロフィールカードに記入していきます。
ニックネームや交流会を知ったきっかけ、最近あったことなど、会話の糸口になるような項目が多かったです。
自身のセクシャリティは書かなくてもいいように配慮されていました。
ルール、注意点の説明
開始時間になると、主催の方からルールと注意点の説明があります。
- 「くん」「ちゃん」など性別を特定するような呼び方をしない。
- 相手の性別を見た目で判断して話さない。
- バランスよく全員の話を聞くようにする。
など、スムーズに交流を進めるためには欠かせないことばかりでした。
LGBTQ+の交流会に参加するのは初めてだったので「失礼なことを言ってしまったらどうしよう」と緊張していたのですが、このルール説明があったことで初心者でも落ち着いてお話しできました。
初心者でも打ち解けやすい空気でしたよ!
運営の方は4人いましたが、つかず離れず見守っていてくださり、運営の方同士でも楽しそうにお話しされていました。
トーク
ルールの説明が終わるとあとはフリートークの時間です。
それぞれのグループで自由に話せます。
簡単に自己紹介をして、そこからいろいろと話題が展開していきました。
もちろん自身の性的指向の話もしますが、それだけでなく趣味の話や仕事の話、将来の話など、いろいろな方の話を聞けました。
年齢も職業もバラバラな人たちがLGBTQ+というつながりを持ってこうして集まることができたのだと思うと、話していて少し不思議な気持ちになりました。
皆さん生きづらさを感じたり悩んだりしながら、それでも明るくお話ししてくれるので、私も気軽に悩みを打ち明けられました。
いつもなら「早く彼氏見つけたら?」「本当の恋愛を知らないだけ」と軽く流されてしまうアセクシュアルの悩みも、こんなに真剣に聞いてくれる人がいるんだ!ということに少し感動してしまいました…!
話題がなくなってしまったときのために話題を提供してくれるカードも用意されており、このカードを使って盛り上がっているグループもありました。
席替え
交流会はトータルで2時間程度です。1時間が経つころに席替えがあります。
席替え後のグループでは、アセクシュアルを自認する方ともお話しができました。
アセクシュアルを自認したきっかけや悩んでいること、あるあるネタなどで盛り上がり、初対面とは思えないほど楽しい時間を過ごせました。
最後に主催の方の挨拶と、1人ずつ簡単に挨拶をして、交流会は終了です。
その後食事をしに行く方たちもいました。(私も参加したかったのですが仕事の都合で参加できず…誘ってくださった方には申し訳ないことをしてしまいました…)
悩みを共有できるだけで楽になれた!
LGBTQ+の交流会に参加したのは初めてですが、緊張したのは最初の少しだけで、始まってみると参加者のお話を聞くのが楽しくて夢中になってしまいました。
生きづらさを感じている方と悩みを共有でき、ずっとモヤモヤしていた気持ちが少し晴れたように思います。
自分と違うLGBTQ+の方の経験や、私と同じアセクシュアルの方の自認のきっかけなどを聞けたのもとても貴重な体験でした。
このような場所を提供してくださったtsunagary cafe様、ありがとうございます!
公式サイトからは次の交流会の予定もチェックできます。
LGBTQ+の方はもちろん、周囲のLGBTQ+の友人やパートナーのサポートがしたい方の参加もOKです。
生きづらさを感じている、誰にも言えない悩みを抱えている方は、ぜひ参加してみてください。
話してみるだけでも、同じ性的指向の方とつながれるだけでも、心が軽くなるかもしれません。
私もまた参加したいと思っています。どこかでお会いできたら、ぜひ一緒にお話ししましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。記事をシェアしていただけると嬉しいです。
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