自己肯定感、高いですか?と聞かれて、「高いです!」と答えらえる人は少ないですよね。
一時期コンプレックス広告(人の不安を過剰に煽って商品やサービスを購入させようとする広告)が問題になったこともありますが、この時代では「○○ができていないと失格」「○○なんてできて当然」といった風潮を強く感じることも多いです。
そんな中でどうしても自分のダメなところばかりが気になってしまいますよね。
私もかつては自己肯定感がかなり低く、何かあるたびに落ち込んでいました。
ですがさまざまな考え方を試した結果、今ではささいなことでは「自分なんて…」と思わなくなりました。
今回紹介するのは私が実際に試した方法ばかりですので、悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
少しでもお力になれれば幸いです。
とりあえず試してほしい自己肯定感の10の高め方
とりあえず試してみてほしい自己肯定感の上げ方を10個解説します!
難しく考えなくてもすぐにできることばかりなので、マシになればいいかな、くらいの気持ちで試してみていただければと思います。
できない自分を認めてあげる
自己肯定感を高めるのは、「できる自分になる」「完璧な自分を目指す」ことではなく「だめな自分も認めてあげる」という意味だと私は捉えています。
できないことがたくさんあっても、そんな自分もまるっと認めてあげましょう。
理由や根拠がなくてもとりあえず現状の自分を認める、褒めることからスタートしてみてください。
口角を上げてみる
人の脳は、笑うとストレスを低減するセロトニンというホルモンを分泌します。
とはいえどうしても楽しい気分になれないときもありますよね。
そんなときは口角を上げてみてください。
人の脳は案外いい加減にできていて、本物の笑いと嘘の笑いを区別できないそうです。
口角を上げるだけでも脳はセロトニンを分泌し、ストレスや不安な気持ちをやわらげてくれます。
自分なんて…とネガティブな気持ちになってきたら、少しでいいので口角を上げてみましょう。
暗いことを考えにくくなりますよ。
自分の長所をリストアップ
就職活動で経験したことがある方も多いかもしれませんが、自分にはどんな長所があるかをリストアップしてみましょう。
誰かに認められるためではなく、素直に自分の「いいな」と思うところを挙げてみてください。
- チャーハンを作るのがうまい
- 爪の形がきれい
- ひらがなの「な」がうまく書ける
こんな、どうでもいいようなことでも構いません。
書いている内に楽しくなってきて、あれもこれもと出てくるはずです。
元気がないときはこのリストを見て、「でも私ってこんなに長所があるんだな…」と思うと、気持ちが少し楽になりますよ。
短所は長所に言い換えられる!
こちらも就職活動では鉄板のネタですが、自分の短所を長所に言い換えてみましょう。
例えば私はかなりのマイペースですが、「周囲に流されない」と言い換えられますし、面倒くさがりなところは「無駄を省いて効率的に動ける」と言い換えられます。
あれこれと言い換えを考えている内に、自分の短所も悪くないように思えてきますよ。
他の人と比べない
自己肯定感を高める方法としてよく「他の人と比べない」と言われます。
知ってるよ!と思われたかもしれませんが、これは本当に大切です。
私は今でもふとしたときに「みんなすごい…」と思ってしまうことがありますが、そのたびに呪文のように「人と比べない!」と呟いています。
人と比べたところで今の自分が変わるわけではないし、これまで紹介した方法を実践すれば自分だけが持つ魅力にも気づけます。
比べるなら自分と比べる
それでも人と自分を比べて落ち込んでしまうことがあったら、比べる対象を自分に変えてみましょう。
私は趣味で筋トレを続けて5年ほどたちますが、5年前は今より8キロ太っていました。
当時は当然腹筋も割れていませんでしたし、パンツのサイズも2つほど上でした。
昔の自分と比べることで、自分の進歩を実感できます。
数年前の自分、去年の今頃の自分、昨日の自分と比べて、できるようになったこと、達成できたことを褒めてあげましょう。
SNSから離れる
SNSの投稿は自己肯定感が下がる要素がいっぱいです。
自分より可愛い人、自分より成功している人、自分より幸せそうな人がたくさんいます。
広告を見て焦ったり、攻撃的な投稿に悲しい気持になったりしたこともありませんか?
SNSはもはや私たちの生活の一部になりつつありますが、たまには距離を置くことも大切です。
私は「SNSちょっとしんどいな…」と思ったときは、アプリで時間制限を設定して1日1時間以上見ないようにしています。
不安の原因を具体的にする
どうしても「自分なんて…」と思ってしまうのであればその原因を具体的にしてみましょう。
紙に書きだしてみると案外たいしたことではないときもありますし、解決しなければいけない問題があるのなら優先的に問題解決に取り組めます。
問題を解決できれば「自分で行動できた!」と自分を褒められて、さらに自己肯定感のアップにつながりますよ。
一緒にいる人を変えてみる
そばにいる人が原因で自己肯定感が下がっている可能性もあります。
私の友人は常に自己肯定感が低く、会うたびに自虐を連発していました。
ですが、当時付き合っていたパートナーと別れた瞬間にこれまでの様子が嘘のように明るくなりました。
気付かないうちに一緒にいる人から自己肯定感が下がるようなことを言われたり、態度を取られたりしているのかもしれません。
今の人間関係をすぐに切るのは難しいですが、新しいコミュニティに飛び込むことはすぐにできそうですよね。
交流会に参加したり、しばらく会っていない友人に連絡を取ったり、周囲との付き合い方を変えてみましょう。
コツコツ続けられる習慣を作る
新しい習慣を作ることもおすすめです。
朝一杯の水を飲む、帰りに1駅歩く、小銭を募金するなど…簡単であればあるほど続けやすいです。
それから「こんなに続けられてすごい!」と自分を褒めてあげれば、自己肯定感も高まっていきますよ。
私はストレッチや筋トレをした日はカレンダーにチェックを入れて、スタンプラリー感覚で続けています。
もう1ステップ進むための自己肯定感の高め方
ここからはさらに深掘りして、もう一歩前に進むために試して良かったと感じた方法を3つ紹介します。
上記で紹介したよりも能動的に動く必要がありますが、もっと自分を好きになりたい!と思っている方はぜひこの3つも試してみてください。
朝の時間を有効活用
朝は絶対にギリギリまで寝ていたかった派の私ですが、ここ1年ほどはずっと朝の時間を有効活用すべき早起きしています。
最近は
- 6時に起きて資格の勉強
- 8時から筋トレとウォーキング
- 10時くらいから仕事を開始
といった生活を送っています。
こう書くとすごく意識が高い人のように見えますが、やってやろうと思えばなんとかなるものです!
むしろ、こんな充実した生活をしている自分ってすごい!となんだかえらくなったような気分になれます。
私のようにあれこれ予定を詰め込む必要はありませんが、朝少し早く起きて朝食をゆっくり作る、読みかけの本を読み進めるなど、ちょっとぜいたくなひと時を楽しんでみてください。
朝は次の予定が詰まっているので、夜にだらだらするよりもメリハリのある時間を過ごせますよ。
筋トレを続ける
私が自己肯定感を高められた理由の一つは筋トレです。
ダイエットのために始めましたが、今では筋トレをしない日があると体がむずむずするようになりました。
筋トレにはここには書ききれないくらいのメリットがありますが、とくに自己肯定感が高まる!と感じたのは
- 体を動かしていると難しいことを考えられない
- キツいトレーニングのあとのハイな気持ち
- 毎日続けることの達成感
この3つです。
不安な気持ち、ネガティブな感情も、筋トレをしているといつの間にか「筋トレキツい」で頭がいっぱいになって忘れてしまいます。
そして、難しいことは省きますが、筋トレを続けるとエストロゲンやドーパミンといったホルモンが分泌されます。
これらのホルモンはポジティブな感情になる、やる気が高まる、神経が興奮する、モチベーションがアップするなどさまざまな効果があります。
筋トレを続けるだけで強制的に前向きで元気な感情になれてしまうのです。
体を動かす習慣がない方には最初は抵抗があるかもしれませんが、スクワット10回でも、プランク20秒だけでもいいので、ぜひ毎日ちょっとの時間を筋トレに使ってみてください。
心理学の勉強をする
私は大学で心理学を専攻していました。
臨床心理士になりたい、心理学に関係する仕事に就きたいと思ったわけではなく、単純に「自分のことをもっと知りたい」という気持ちからでした。
心理学というと心理テストや相手の気持ちを読むメンタリストをイメージしがちですが、実際には自分と向き合う内容の授業が多かったです。
これまで漠然と感じていたネガティブな感情の仕組み、人と上手に付き合っていく方法など、生きていく上で大切なことをたくさん学びました。
今でも、不安になったときには大学で購入した教科書をじっくり読み返しながら自分と向き合う時間を作るようにしています。
心理学にはさまざまな考え方があり、違いを知ったり新しい考え方の論文を読んだりするのもおもしろいですよ。
自分の気持ちと向き合う時間を作ろう
自己肯定感の高め方としておすすめしたい10の方法を紹介しました。
キラキラしたSNS、英会話や脱毛の吊り革広告、成功者のインタビュー……。
現代に生きていると自分は何も持っていないような気がして、無条件に自分を認めてあげるのは本当に難しいですよね。
ですがほんの少しでも自分を認めてあげられる考え方が身に着けば、生きていくのが少し楽になります。
今回紹介したこともぜひ試してみてください。
まずは一旦、自分としっかり向き合う時間を作りましょう。
心理学を勉強することで、より自分の気持ちに向き合いやすくなります。
私は心理学の勉強をして、ネガティブな気持ちと共存していく方法を身に着けられました。
学んだことがwebライターの仕事につながったこともあります。
下記の記事では心理学の知識が身に着いて同時に資格も取得できる講座を解説しています。
自分を知るために、そして資格を活かして仕事につなげるために、心理学を学ぶこともおすすめですよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。記事をシェアしていただけると嬉しいです!
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