フリーランスという単語から、どんな働き方をイメージしますか?
おしゃれなカフェでコーヒーを飲みながらノートパソコンをカタカタ…。
田舎でのんびり悠々自適な生活…。
国内外を旅しながらストレスフリーな毎日…。
そんなイメージをお持ちの方もいるかもしれません。
ですが、実際にフリーランスとして働いてみると、会社員時代には思いもしなかったさまざまな問題がありました。
フリーランスになればもっと楽に稼げる、もっとキラキラした毎日を送れる!と思っている方には少しショッキングな内容かもしれませんが、会社を辞めてしまう前に一度確認しておいていただければと思います。
本当にフリーランスになる必要があるのか、今の仕事とどちらが大変なのか、比較してみてください。
フリーランスはやめとけ!と思う5つの瞬間
今の仕事の話をすると、「フリーランスっていいよね」と言われることが多いです。
笑って「そうかな~?」なんて答えていますが、実際は「全然そんなことない!」と思うことだらけです。
私が気軽に人にフリーランスになることをおすすめできない理由を5つ紹介します。
収入が不安定になる
会社員時代は毎月固定の給与がもらえていましたが、フリーランスになると当然給与は発生しません。
収入を得るにはとにかく自分で仕事を探してこなし続けるしかないのです。
体調が悪かったり、予定を詰め込みすぎたりしてあまり仕事ができなかった月は当然収入は激減します。
契約を切られて収入源がなくなってしまうことも過去にはありました。
常に就職活動中のようなメンタルなので、安定した働き方ができる会社員がうらやましく感じるときも未だにあります。


常に情報収集が必要
会社にいると自然と最新の情報や仕事に関するノウハウも耳に入ってきますし、研修などで教えてもらえます。
ですが、フリーランスは自分から情報収集をしなければいけません。
とくに私が苦労したのが税金についてです。
会社員のころは毎月の処理や年末調整などもすべて会社がおこなってくれていましたが、フリーランスになるとすべて自分で手続きをする必要があります。
初めての年は半泣きになりながら税務署の窓口の方に確定申告の書類の作り方を教えてもらいましたし、なんなら今でも税金の処理は一番苦手な業務です…。
福利厚生や賞与がない
会社に勤めているわけではないので当然福利厚生や賞与もありません。
6月、12月になると増える「ボーナスで○○買っちゃった!」という友人たちのSNSの投稿を見るたびに歯を食いしばっています。
そんな友人たちから「フリーランスっていいなあ」と言われることもありますが、福利厚生や賞与のことを思うとよほどのことがない限りフリーランスになるメリットはないのでは?と思ってしまいます。
(私は本当に会社に行くのが嫌すぎてフリーランスになったので問題ないですが…。)
社会的信用が低い
フリーランスと言えば聞こえはいいですが、社会的信用が低いことは間違いありません。
個人事業主はローンを組みにくいとも言われている通り、きちんと稼げているのか、今後どうなっていくのかが判断されにくいです。
ローンの問題だけでなく、実際に人に与える印象も会社員よりは悪いです。人によっては、結婚相手の両親に挨拶する際に困る…という悩みもあります。

仲間を見つけにくい
フリーランス仲間を見つけにくいのも、私がデメリットに感じる理由の一つです。
SNSでは簡単に仲間を探せますが、周囲からは誤解されることも多く、ふとしたときに「一緒にがんばれる仲間がいないって寂しいな」と思うことがあります。
「楽でいいよね、仕事紹介してよ~」と軽く言われることも何度もありましたが、そんなに楽な仕事ではないことも、普通の会社員をしている人には伝わりにくいです。
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3NESG1+A65LTE+4XF8+5YRHE
フリーランスをおすすめしない人の3つの特徴
なんとなくフリーランスを目指していると、いざ独立したときに後悔するかもしれません。
フリーランスをおすすめしない人の特徴を紹介します。
もし下記に当てはまるようであれば、もう少しきちんと考えた上で今後のキャリアプランを立て直すことをおすすめします。
また、いきなり独立するのではなく、まずは副業から始めることもおすすめです。
副業の始め方については下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

フリーランスは楽に稼げると思っている人
SNSではフリーランスになって簡単に稼いでいるように見える人がたくさんいます。
私も会社員時代よりは今の方が稼げていますが、簡単だったかと言われると決してイエスとは言えません。
上記で紹介したようなたくさんのデメリットや周囲からの誤解に耐え続け、会社員ならしなくてもよかったようなことにもチャレンジして、やっと今の私がいます。
今より楽な生活がしたい、簡単に稼ぎたい、という風に、現在の悩みから逃げたいだけではフリーランスの働き方は続けられません。
フリーランスになって何をしたいのか、会社員ではできないことなのかを明確に説明できるか考えてみてください。
向上心、責任感のない人
フリーランスは現状に満足していては成長できません。
一瞬の気の緩みで仕事を失ってしまうこともあります。
常に新しいことにチャレンジする、情報収集を欠かさない、競合を調査するといった、向上心が必要です。
仕事をするもしないも自分自身なので責任感も必要です。
とくに税金の処理などはミスをすると取り返しのつかないことになりかねません。
一つひとつの行動が自分の生活を左右するのだということをきちんと理解できないと、フリーランスとして働き続けるのは難しいでしょう。
webライターは日々の自己管理も大切です。タスクが複数あるからといって漏れや納期遅れがあると大変です。タスク管理の方法については下記の記事でも紹介しているので、参考にしてください。

福利厚生を受けたい人
会社員ならではの特権が福利厚生です。
会社勤めをしていると当たり前のように感じてしまいますが、いざフリーランスになるとありがたみがよくわかります。
通勤手当や有給休暇といった一般的な福利厚生の他、退職金もなければ健康保険も全額負担です。
私が仕事の話をすると、フリーランスになりたい!と相談されることもあります。
ですが「福利厚生ないよ!」と正直に現実を伝えると「やっぱりちょっと考えます…」と言われる確率が高いです。
自由な働き方は魅力的ですが、その分会社員ならではのメリットがなくなることもきちんと理解しておかなければなりません。
フリーランスの働き方が好き!と思う3つの瞬間
これまでさんざんフリーランスのデメリットを挙げてきましたが、それでも私は今の自分の働き方が大好きです。
最後に「やっぱりフリーランスが好き!」と思う瞬間をお話しします。
今一度、自分にフリーランスという働き方は合っているのかを考える際の参考にしてください。
自分らしい生活ができる
フリーランスになるととことん自分らしい生活を追求できます。
朝みんなと同じような服を着て同じ電車に乗って同じ場所で同じ時間だけ働く必要はありません。
お昼から仕事をしてもいいし、夜中に集中して作業をしても大丈夫です。
私はとにかく一人でいることが大好きすぎて会社に行くのが苦痛でした。
フリーランスになった今、好きなだけ一人を満喫できています。
働くために自分のやりたいことを我慢する、人間関係に苦しむ、通勤や会議、移動で時間を無駄に使うこともありません。
自分の行動のすべてに責任を持たなければいけない分、何をするにも自分次第!と毎日ワクワクしながら仕事に取り掛かれるようになりました!
やればやるだけ収入アップ
とくにwebライターの仕事は、文字単価で収入が発生します。
そのため、やればやるだけ収入が増えるという楽しさがあります。
今月はしっかり稼ぎたい!と思ったら集中して作業に取り掛かることで会社員時代の二倍以上の月収を得られますし、今月は遊びたいな~というときはゆるゆると必要最低限だけ仕事をこなすこともできます。
会社員やアルバイトではどんなにがんばっても給料がガッツリ上がることは少ないですし、逆にがんばらなくても一定の収入は得られるのでモチベーションを維持しにくいです。
今書いている文字がそのまま私の生活につながる!という感覚は、フリーランスのwebライターならではです。
好きな仕事だけができる
私は会社員時代、webライターだけでなく別の仕事もいくつか任されていました。
ですがライティング以外のスキルはからきしと言っていいほど役に立たず、周囲に迷惑をかけていることを恥じる毎日でした。
ライティングの仕事量が減って他の仕事の比重が大きくなり、ついにストレスが限界を迎えて退職するハメになりました。
会社員としては他の業務もできるようになることが当然だったかもしれません。
ですが退職してフリーランスになった今、大好きなライティングの仕事だけをできるのがとても楽しいです!
自分の向き不向きをしっかり理解すれば、これから先何を仕事にすればいいのか、そしてその仕事に集中するにはどんな働き方を選べばいいのかが見えてきます。
今仕事でつらい思いをしている方は、今一度自分の好きな仕事、長く続けられそうな仕事を考えてみてください。
フリーランスは大変だけど楽しい!自分に合うか考えてみよう
フリーランスとして働いてきて感じたデメリットと、それでもフリーランスを続けていられる理由を紹介しました。
フリーランスはすべての責任を自分で負わなければならない分とても大変です。
収入も不安定で、将来が不安で眠れない夜も少なくありません。
ですが、フリーランスならではの楽しさがたくさんありますし、私にとっては今の仕事が天職だと胸を張って言えます。
もちろん向き不向きがあるので、紹介したデメリットを受け入れた上でフリーランスとして働きたいのか、もう少し副業で様子を見たいのかを考えてみましょう。
自分に合う働き方を見つけられれば、もっと楽しく毎日を過ごせるようになりますよ。



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